新型コロナウイルス情報ダッシュボード共同開発開始のお知らせ

共同研究/開発

 当社は、公益財団法人 佐々木研究所附属 杏雲堂病院院長 相馬正義氏および株式会社データフォーシーズ(本社:東京都港区)との間において、新型コロナウイルス感染防止対策に資する感染リスク情報を配信するダッシュボードの共同開発を開始したことを、下記のとおりお知らせいたします。

なお、本件が2021年3月期の連結業績に与える影響は、現時点で軽微であります。

■背景
SARS-CoV-2 により引き起こされた新型コロナウイルス「COVID-19」のパンデミック(地球規模の大流行)は、2021 年1月 25 日時点で感染者数が 9,920 万人を超し、死者数もこれに伴い増加し 212 万人以上に上ります。一方世界各国で COVID-19 感染状況に関する統計情報は、日々、様々な形で更新・配信されてはいるものの、誰の目にも分かりやすく可視化されているとは言い難い状況です。また医療レセプトデータに関しても、誰もが確認できる形で公開されているとは言えません。このような膨大なオープンデータと医療レセプトデータに関する情報の未整備が感染拡大を抑制する妨げになっていると考えられ、誰もが COVID-19 感染状況を瞬時に且つ正しく理解することができる IT 環境の整備が、重要な課題の一つとなっています。

■本研究について
本研究では、当社が保有する約 700 万人の匿名加工されたレセプトデータ(診療報酬データ)を用います。レセプトデータには、病院等での診断内容や施された処置等の情報、治療履歴情報が含まれております。
当社データと共に米国ジョンズ・ホプキンス大学「COVID-19 Dashboard」のデータや厚生労働省が公開する国内感染状況情報(https://www.stopcovid19.jp/)等を利活用して、株式会社データフォーシーズが保有する高度なデータ解析技術及び AI 技術とそれらのノウハウを駆使することで、現状の可視化に加え、感染リスクの予測を含む新型コロナウイルスに関する情報を発信するダッシュボードを開発いたします。
ダッシュボードとは、さまざまなデータをグラフィカルにまとめ、一目で理解できるようにするデータ可視化ツールのことです。例えば、事業の業績や会社の経営状態、マーケティングデータを可視化することが可能で、素早い状況把握や分析に役立つもので、近年注目を集める BI(ビジネスインテリジェンス)ツールの一つに位置づけられています。コロナ情報配信ダッシュボードとしては、県別の情報や性年代別の情報をグラフィカルにまとめ可視化することで、万人に使用してもらえるようなコロナ情報可視化ツールにしていきます。
また、このダッシュボードには杏雲堂病院院長 相馬正義氏の医学的知見による監修の元、より信頼度の高い情報を載せ配信します。

■本研究の実施予定
2020 年 11 月より、利用許諾済みのデータの一部を使用し、共同開発の事前検証を実施しています。
米国ジョンズ・ホプキンス大学「COVID-19 Dashboard」のデータ等のオープンデータと当社のレセプトデータを組み合わせダッシュボード化することで、COVID-19 感染リスクの詳細な情報を分かりやすく可視化し、得られた分析知見による感染リスク予測 AI の搭載も検討実施します。また一般の方がCOVID-19 感染リスクに関する情報を適宜取得できるように、より利用しやすい配信レイアウトも併せて検討していきます。

■本研究に関するお問い合わせ先
日本システム技術株式会社 ライフイノベーションLab
TEL:03-6718-2785
URL:https://www.jast.jp/

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